アンナチュラルなどで有名になった法医解剖医とは、その仕事内容と遺体解剖の実態など

法医解剖医とは、全国にわずか170人しかいないとといわれている医療のスペシャリストです。

テレビドラマ「アンナチュラル」で石原さとみが演じた役がまさにその法医解剖医で、そのドラマを見て知った人も多いかもしれません。

法医解剖医はその名の通り、遺体の解剖を行う仕事なのですが、詳しい仕事の説明の前に、警察が遺体をまず、どう取り扱うかを解説します。

まず、テレビドラマのように死因不明の遺体を発見した場合、警察官が検視を行い、事件性があるかどうかを判断します。

犯罪の疑いが薄い場合、監察医、または警察医が遺体の観察、検査を行います。
そこで、遺体を解剖するかどうかの判断が行われるのです。

遺体の解剖が必要でないと判断されれば遺体は遺族へ引き渡され、死体検案書の作成となります。

遺体の解剖が必要であると判断されれば、遺族へ話をし、承諾が得られれば解剖となります。




そして、犯罪の疑いがある場合には、解剖の必要があると判断した場合、警察官は遺族に解剖の必要性を説明することになりますが、遺族の承諾は原則不要での解剖となります。

ただし、これらの判断、遺族への承諾を得たりするのはあくまで警察官の仕事で、法医解剖医は警察などの公的な機関からの依頼があった場合のみ解剖を行います。

このような流れから解剖となった場合に法医解剖医の仕事となるわけですが、法医解剖医は生きている人間を診察することもあります。

例えば、虐待の疑いのある子供など、児童相談所からの依頼で生体診察を行うこともあります。

ただ、一般人からの以来で法医解剖医が解剖を行う事はまずありません。
事件性のあるものの遺族の依頼で解剖が行われた例はあるそうです。

CTスキャンと何が違うのか

科学の発展により、現在はCTスキャンによって解剖をしなくても体の中を調べる事ができます。
しかし、CTスキャンでは20%程度は死因を示唆する所見が得られる程度で、例えばCTスキャンで脳出血が死亡原因だとわかっても、それが薬物による脳出血だと判定するには解剖とそれに続く薬物検査が必要なわけです。

しかし、現状は人手不足のため解剖を行うために必要な鑑定書を書くヒマがなく、事件性があっても開業医が遺体外表の検案のみをおこなって死因を決定する場面も多いそうです。




法医解剖医の給料

給料は医師の中でもトップレベルに低いそうです。

解剖にあたって、一体5~8万円の謝金が出ますが、勤務先によってはそれを個人が受け取る事はないという。

人手不足が深刻

法医解剖の現場は現在、人手不足だそうです。
日本では大学院生を入れても法医解剖医は全国で170人しかしないそうで、東京大学など法医解剖医が多い現場でもかなり大変なのが現状だそうです。

解剖に要する時間は平均して一体3時間程度かかるらしく、日本では毎年約130万人が亡くなっていて、そのうち17万体もの遺体が警察に届けられますが、このほとんどは開業医が外表だけの検査やCTスキャンのみをおこない、死体検案書を書いて処理しているそうです。

法医解剖医が解剖を行うのは17万人のうち10%程度だそうで、現状ではほとんど解剖が行われていないといっていいでしょう。

この結果、不自然な心不全や心筋梗塞が死因として多用されているとも言われているのです。

という事は本当の死因が闇に葬られた事件もたくさんあったのではないかと思えてきます。




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