よく夏場に庭に水を巻く「打ち水」をしている人がいます。
これは「気化熱」の効果によって気温が下げ、涼しくするための知恵なのですが、気化熱とは水分が蒸発して気体になる時、周りの温度を奪って気体化する現象のことで、お風呂のあとや濡れたままの服でいると寒くなってくるのはこの気化熱のせいだそうです。
原理はともあれ、打ち水はこの気化熱による気温が下がる事を期待しての行為だと思います。
という事はこの打ち水を定期的かつ広い範囲でやれば温暖化は防止できるのではないかと思ったので、少し調べてみました。
温室効果ガスと温暖化
現在の地球は大気中に水蒸気やCO2などの温室効果ガスが存在することによって温暖な環境が保たれています(ココが知りたい地球温暖化「二酸化炭素の増加が温暖化を招く証拠」参照)。大気中に温室効果ガスがない場合、地表気温はおよそマイナス19°Cになりますが、温室効果ガスの存在によって地表気温はおよそ14°Cになっています。つまり現在の大気にはおよそ33°Cの温室効果があるのです。
冷蔵庫は気化熱を使って冷気を作っている
冷蔵庫は気化熱を利用して冷気を作り出しているそうです。
ただ、冷蔵庫についての説明を聞いた事がある人なら冷蔵庫は中身が冷える分、後ろから熱を放射しているため、部屋の温度は上がるというのを知っている人も多いと思います。
つまり、冷蔵庫で冷気を作っても部屋と冷蔵庫の中の合計温度変化はプラスマイナス0のはずなので、温暖化の防止には影響しなさそうです。
むしろ電気を使う分、熱が発生してい温暖化は進みそうです。
ヒートアイランド現象と気化熱
ヒートアイランド現象の原因の一つとして気化熱量の減少が考えられるそうです。
という事はやっぱり気化熱が発生すれば温度が下がって温暖化対策にはなりそうです。
ただ、冷蔵庫や冷房などの機械を使うとどうしても熱が発生してしまうので、それらの原理が気化熱だったとしても温暖化は逆に進む原因になっていそうです。
打ち水運動
やはり温暖化対策として気化熱を狙った打ち水が効果的だと思っている人は多いらしく、打ち水を促進させて温暖化を対策しよう、という運動もあるらしい。
ただ、気化熱はそもそも地表の熱を奪って水蒸気がその分の熱を持って空気中に溶け込むだけなので、地球全体の温度は変わらないんじゃないか、という事で温暖化対策として疑問視する人もいるらしい。
そこのとこどうなのかわらりませんが、打ち水を行う事で温暖化を促進する冷房を使う量を減らせる可能性は高いので、多少なりと温暖化対策になる事は間違いないようです。
打ち水でどれくらい気温が下がるか
どうやら打ち水は温暖化防止に効果がありそうですが、実際どれくらい打ち水で気温が下げられるのでしょうか。
学者たちの検証では、東京23区内の散水可能なエリア(265平方キロメートル)に散水を行うことで、最大2〜2.5℃程度正午の気温が低下するという予測があるそうです。
また、打ち水には気温低下以外にも、土埃や埃を抑える効果もあるそうです。
これは湿度が上がるためでしょうか。
また、打ち水による気化熱の効果はあくまで水が蒸発する時に発生するので、水溜りが出来るような水の巻き方ではなかなか蒸発が起こらず、広く浅く水を巻くほうが効果的との事です。

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